Mio

厚手パーカーの生乾きを防ぐ!秋の部屋干し配置とサーキュレーター送風術

10月に入って気温が下がると、パーカーやトレーナーが洗濯かごを占領しはじめます。朝から部屋干ししたのに、夕方になってもフードの内側だけがじっとり湿っていて、脇の下も冷たいまま。取り込むか迷ううちにもう一晩干してしまい、翌朝にあの嫌な生乾き臭が発生してしまうことも少なくありません。そんな秋の「部屋干しで厚手が乾かない」悩みに向けて、パーカーを効率よく乾かす工夫を、ハンガー選び、干す配置、サーキュレーターの送風、洗い方の4つの視点から整理しました。

秋深まる10月に洗濯物が乾きにくくなる2つの理由

1つ目は、空気が含める水分の量が気温とともに減ることです。気温が低いほど空気は水蒸気を抱えにくくなるので、同じ湿度でも洗濯物から水分が逃げていく勢いが夏より弱くなります。室温が上がりにくい朝や夕方の部屋は、とくに不利です。

2つ目は、洗濯物そのものが乾きにくい構造になっていることです。裏毛やフリース裏地のパーカーは、生地が厚い上に、フード、ポケット、脇、袖口と布が何重にも重なる場所だらけです。表面が乾いても中の水分が残りやすく、触った感じが「ほぼ乾いている」でも、フードの内側だけ湿っていることはよくあります。

夏の感覚のまま、Tシャツと同じ間隔で同じ場所に干している限り、乾かなくて当然だと私は思っています。逆に言えば、厚手向けにやり方を切り替えれば、半日で仕上がる可能性は十分あります。

フードや脇の下もスッキリ!厚手を早く乾かす専用ハンガーと吊るし方

まず、洗濯機の脱水を少し長めにするか、もう一度かけ直すのがおすすめです。厚手は干してからの時間より、干す前に残っている水分量で勝負が決まる面が大きいからです。ただし、ひどいシワが気になる素材は、洗濯表示を見てから調整してください。

ハンガーは、肩幅が広くて厚みのある形か、袖を通して筒状に空気の通り道を作れるタイプが向いています。ぺらぺらの細いハンガーだと肩の部分で生地が折れ曲がり、そこだけ乾きません。フード用に、フードを広げて留められるクリップ付きのものも売られていますが、個人的には専用品を買い足すより、手持ちのピンチハンガーで代用するほうが続けやすいと感じています。

代用のコツは、パーカーを逆さに吊るすやり方です。裾の左右をピンチで挟んで吊るすと、フードが下に垂れて口が開き、中に空気が入ります。ふつうに肩で吊るすと、フードが背中側にぺたんと張りついて乾きにくいのですが、逆さならその問題がかなり軽くなります。

脇の下は、袖を体側に沿わせず少し外に広げ、ピンチで留めておきます。前立てがあるものは前を全開にしておくと、内側にも風が回ります。

アーチ干しだけじゃない!風の通り道を作る部屋干しスペースの配置ルール

アーチ干しは、真ん中に短いもの、両端に長いものを吊るして、下から上へ空気を逃がす干し方です。有名なやり方ですが、厚手が主役の季節は、並べる順番にもう一工夫ほしいところです。厚手のパーカーは風が最初にあたる側や外側に、薄手の肌着やタオルは内側にします。こうすると、乾きにくいものから先に風を受けられます。

間隔は、洗濯物同士のあいだにこぶし1つ分くらいを目安に空けます。詰め込むと、湿った空気が間に留まってしまうからです。「干す量が多い日は2回に分ける」と決めてしまうほうが、結果的に早く片づくことが多いです。

置き場所は、壁にべったり寄せないでください。壁際は空気が動かず、湿気が逃げません。窓や換気扇が近い場所を選び、可能なら除湿機かエアコンの除湿運転を一緒に使います。ただ、機器の使い方は部屋の広さや機種で変わります。取扱説明書の部屋干し向けの運転モードを一度確認してみてください。

もうひとつ、床の近くに洗濯物を垂らさないことも大切です。床付近は湿気がたまりやすく、冷えた空気も溜まります。ハンガーラックなら、一番下の段は空けておくくらいの気持ちで干すと安心です。

サーキュレーターはどこに向ける?乾きムラをなくす送風角度と首振り設定

サーキュレーターを使った部屋干しの配置で、とくに差が出るのは向きだと思います。洗濯物に正面から当てると、手前の1枚しか風を受けません。おすすめは、洗濯物の斜め下に置き、下から上へ、洗濯物の間を抜けるように風を送る形です。1〜2メートルほど離し、風が全体にふわっと広がる距離を選びます。

首振りは、使い方を二段階に分けるのが私の考えです。干しはじめの1〜2時間は固定にして、いちばん乾きにくいパーカーのフードと脇に風を集中させます。そのあと首振りに切り替えると、全体の乾きムラを均一にならしやすくなります。ずっと首振りを続けると、厚手に風が当たる時間が短くなる懸念があるためです。これは理屈からの推測で、お使いの機種や部屋の広さで変わるはずです。様子を見ながら調整してください。

風量は、洗濯物がバタバタ暴れない程度で十分です。強すぎると音が気になりますし、ハンガーが寄って間隔が詰まってしまいます。夜に回す場合や、小さな子どもが寝ている部屋などでは稼働音も気になるところです。その場合は、寝室から離れた部屋で使うと安心です。

生乾き臭を防ぐ洗い上がりのひと手間と酸素系漂白剤のリセット術

洗濯物の生乾き臭は、湿った状態が長く続くあいだに雑菌が増え、そのにおい成分が出ることが原因のひとつとされています。だから、洗い終わった洗濯物を洗濯機に放置しないことが先です。洗濯が終わったらすぐ干すと決めておくだけで、においの出方がずいぶん変わると言われています。

すでににおいが出てしまった服は、酸素系漂白剤でのつけ置きがリセットになります。粉末タイプでは、40〜50℃くらいのお湯に溶かして、30分から2時間ほどつけるやり方が多く紹介されています。ただし、濃度や時間、使える素材は商品ごとに違います。ウールやシルクなど使えない素材もあるので、必ず表示を確認してください。塩素系漂白剤と混ぜるのは厳禁です。

洗濯槽の汚れがにおいの原因になっている場合もあります。その場合は、服だけを繰り返し洗ってもスッキリしないことがあります。洗濯槽クリーナーを月に1回など、ご自宅のペースで入れておくと安心です。

週末の洗濯物がたまりやすい日は、まず干し方を1つ変えてみるのがおすすめです。パーカーを逆さに吊るすだけでも、夕方の触り心地が違ってくるはずです。

関連記事